「主役のとーじょうでーす!!」
信洋さんの手によって開け放たれた襖。大広間だったらしい。
ただ、部屋のど真ん中に1つだけ用意された座卓。そして、その座卓を中心に円上にそこだけは誰もいないのに、大広間にはたくさんの男たち正座していた。
そのなかには、見覚えのある顔もたくさんあって、思わず視線をあちこちに向けてしまった。
「奏多さん!」
「っ…」
集まった人のなかに奏多さんの姿を見つけ、思わず駆け寄る。
「…おかえり、琴音ちゃん。相変わらず、男心が分かってないね」
「え?」
奏多さんの手をとって上下に振っていると、呆れたような、安心したような顔を向けられる。
ところで今、バカにされた気がする。


