「随分自信があるのね。たかが店員と客の分際で」
「っな…」
「客がホステスに貢ぐのは理解出来るけど、その逆もあるなんてね。勉強になったわ。
貴方は息巻いているけど、呼ばれて来てるようには見えないとなると、独断かしら?
出張サービスを依頼されていないホステスが家にまで押し掛けるなんて、非常識も大概にしなさい。よくて修羅場、最悪裁判沙汰になったらどうするの?
あと、相手が誰かも分からないのに、口の聞き方には注意することね」
一気に口を開き、一度息をつく。
「私は一応、組長の娘よ?そんな相手に、これだけ生意気な口を叩いたんですもの。覚悟はできているのよね?」
「ッ!!!」
女たちは急に顔色を真っ青にさせると、一目散に逃げていってしまった。
やれやれ、若者の至りってやつなんだろうけど、随分危険な商売をする子もいるもんだ。


