奈菜「大翔、海鮮ここで食べようよ!」
私はパンフレットを指さしながら言った









大翔「わかぁた わーたから。」
適当に返す








奈菜「楽しみやないの?」


野乃葉「そや、修学旅行でデートとか。うらやま〜!」








大翔「野乃葉はちゃかすな。」
大翔は顔を手で隠した









私たちは明日から4日間

北海道への 修学旅行が始まります

それの事前打ち合わせ(?)をしてる最中です









大翔「おい、ルイは聞いてんのか?」









琉星「…………んぁ?」
机に伏せていた山田君が起き上がった









大翔「コイツ、聞いてねぇな。」


野乃葉「今はデートの話してたでしょ!山田君はカンケーないっつーのー!」
野乃葉は大翔を叩く



大翔「いたっ……。」









琉星「デート?………んなら帰るわ。じゃな、ヒロ。」
あくびをしながら山田君はカバンを持った








大翔「おい!帰るならコイツも連れてかえって!!」
大翔は野乃葉を指さした




野乃葉「えー!デートプラン聞きたかったのにぃ!」








琉星「あぁ、うん。」
山田君は野乃葉のカバンを持ち上げ歩いた




野乃葉「ちょっ!………私の!」
野乃葉は山田君を追っかけていった



















大翔 野乃葉 私は
小学校から高校まで同じ学校

私と山田君は高校1年2年 同じクラス

大翔と山田君は野球でのバッテリー

私と野乃葉はバレー部のマネとプレイヤー

なんやかんやでこの4人が
修学旅行の班なんです














大翔「やっと邪魔なの行ってくれた……。」








奈菜「大翔楽しみじゃなさそうに聞いてたから……。もういいのかなって思ってたんやけど?」








大翔「んなわけない!ただ……野乃葉に聞かれたくない。それだけや。2人でちゃんと決めたいねん。」









奈菜「そ、そやったんや………。それやったら決めよ!」
私はいろいろなパンフレットを机に広げた