5話  空白の4年間


僕はせなさんの失われた記憶、
なぜ僕のれんたという名前だけ
覚えていたのかについて
調べることにした。

と言ってもせなの両親は幼い頃亡くなっているし
おじいちゃんとおばあちゃんももういない
話を聞けるとしたら、

あ、そうだ! 僕は急いで大学に向かった、

「おーいけんたろう!」

「なんすか?先輩、いきなりどうしたんすか?」

なぜ僕はけんたろうのもとにきたのか
それはけんたろうがせなのいとこにあたるからだ

「せなが目を覚ましたんだ!」

「え!本当っすか?まじで?うぉおぉ!」

反応薄いのか、こいのかわかんねえな
「そうそれでさ、せな、記憶がないんだよ」

「そうなんですか…でも目を覚まして
よっしゃですね!」

相変わらず頭が悪そうな感じだ、

「それでせなが僕の名前だけ覚えていたんだ!
なんでかわかんなくて、せなについて
なんでもいい!教えてくれないか?」

「んーせな、せなは昔から大人しくて体が
強くなかったからなぁ、そんくらいしか
覚えてないっすね あ!なんか聞きたいこと
あるなら俺じゃなくて俺の母さんに聞いたら
わかるかもっす!」

「ありがとな!それで、お前の母さんはどこにいるんだ?」





〜けんたろうの実家〜



「ピーンポーン」

「はーい」

「あ、すみません。けんたろうくんの知り合いなんですけど、今日は聞きたいことがあってきました。」

「あぁけんたろうの友達ね、まぁ細かいことは後で聞くわ、さぁあがってあがって!」


言われるがままに家の中に入る。
実家と言うと木の古い家を想像しがちだが、
めっちゃ綺麗な洋風の一軒家だ。

リビングに通されて、椅子に座ると、お茶も出してくれた。

「すみません、お茶までいただいちゃって、」

「いいのいいのそれより聞きたいことがあるんでしょ?」

そうだ、まず何から話すか、、
「今日はせなさんについて聞きたいことがあるんですけど、」

「!!せな?せなを知ってるの!?」

「はい?そうですけど、どうかしましたか?」

「そうかそうなのね、私、せなの友達はもう
いないと思ってたのよ、」

そうか、咲ももういないからな、確かにせなは
周りからも人気だったが友達と言えるのは
咲くらいだったかもしれない。

「そうなんですか、せな、目が覚めたの知ってます?」

「うん!きのうけんたろうから聞いたわ!
本当よかった、、よかった」

と涙を流しながらいった、

その時!俺の頭の中にいろいろな情報が
入ってくる、俺とせなが昔仲が良かったこと、
そしてせなは昔、虐待を受けていたこと
俺が人を殺せる特殊な力を持っていたこと、
それで昔、せなの両親を殺したこと。
いきなりこんな記憶が、よみがえってきたことに
僕は吐き気がした、

「あれ?その顔、思い出しちゃったのかな?」 

「あぁお前が!お前が俺に!せなの両親を!」

「そうそう殺せっていったら殺しちゃったんだよね君。わー怖い怖い、殺人鬼だ」

「くそ!てめぇ!」
俺は殴りかかる、

「ばいばい!殺人鬼さん」
という言葉を聞いたと同時に、
俺の家に飛ばされていた、

あいつも能力を持っているのか?
人を飛ばす能力を、

そんなことを考えていると、疲れが襲ってきて
そのまま寝てしまった。






この話はフィクションです。



登場人物 新しい人

須田けんたろうの母  (本名 須田ゆな)
昔、主人公に人殺しをさせた、
彼女の正体は不明。