「これからの永い永い年月を、お前と謳歌しようかのう」


普段は不真面目に、ふざけて、思わせ振りに言う万姫だが、何故か。

いつになく、真面目な口調と、真摯な瞳。


「それもーーアリかな」

煙管をふかし、先ほど万姫の首筋を指でなぞった時についた血を、ペロリと舐めあげ、サジェスは答えた。



fin