駅の近くのカフェへとやってきた俺たち。



店内をざっと見渡して、危険因子がないかを瞬時に探る。


すると近くのテーブルの男たちが綾乃を見てヒソヒソ言ってるのがわかった。



「ちっさくて、可愛い〜」

「もうひとりの子も美人だよな!」

「多摩百合レベルたけ〜!」



見るんじゃねーよ。


だんだんといらだちが募っていく。


できれば誰の目にも触れさせたくない。


俺だけのそばにいてくれたら、それでいいのに。



綾乃のためなら、なんだってしてやる。

望むことも全部、叶えてやりたい。

自分のすべてを犠牲にしてでも守りたいのは綾乃だけ。