──パクッ
「んんっ……! お、美味しい……っ」
「ふはっ、よかったね」
「う、うん……っ!」
はぁ、やっぱり甘いものっていいな。
パフェも期待以上の美味しさで、牧場から取り寄せている牛乳で作ったというソフトクリームがとても濃厚だった。
そ、それにしても、千景くんって意外と強引というか。
恋人にするようなことを平気でしてくるなんて、こういうことに慣れてるのかな。
結局、ごちそうになってしまった。
「このお店、気に入った?」
大げさなほど首を縦に振って返事をするわたしに、千景くんが満足そうに微笑む。
「そっか。また来よう」
また、があるんだ。
それを聞いて少し嬉しくなった。



