「ほ、ほんとに彼女いたことないの?」 「もちろんだよ。俺が愛を向けるのは生涯で綾乃だけだよ?」 「……っ」 どうやら千景くんの愛は、わたしだけの特別なもののようです。 「だから綾乃も、一生かけて俺の愛を受け取ってくれる?」 「も、もちろんだよ……っ!」 ──愛されるなら、生涯ずっと千景くんだけがいい。 そして、わたしが愛するのもずっと──。 永遠に千景くんだけがいいな。 *溺甘王子の独占愛。* 【Fin.】