「綾乃〜、おはよう!」 「柚〜、おはよ!」 教室に着くと早速柚がわたしの元へ。 夏休み中にも何度か遊んだけど、会うのは1週間ぶり。 「校門前でのキス、かなりの噂になってるよ〜!」 「あ、あれは、千景くんが……っ」 「俺なりの愛情表現ってことで」 「あはは、言うね〜! うまくいってるみたいでよかったよ」 柚にまでからかわれて、恥ずかしいったらない。 「柚は? 東条くんとデートしたんでしょ? どうだったの?」 「なっ、あたしのことはいいでしょ。ほっといてよ〜……!」 「だめ、答えて」