だけどプレゼントのことが気になるんだもん。 「ちょっと思い出したことがあるから、先に戻ってるね」 「待って」 スネたように唇を尖らせた千景くんの顔が近づいてきた。 ──チュッ 軽く触れるだけのキスをすると、千景くんは渋々わたしを解放する。 「俺も戻るよ」 そのあと身支度を整えて、2人で一緒に部屋を出た。