「あ!」
そうだ……。
誕生日プレゼント……!
庭のベンチの上に、プレゼントが入った紙袋を置きっぱなしにしてきちゃった。
「会場に戻らなきゃ」
「なんで?」
「ほ、ほら、まだパーティーの途中だし」
「俺は綾乃と2人でいたいんだけど」
そう言いながら千景くんは起き上がったわたしの腕を引いて、再びベッドに押し倒す。
「だ、だめだよ。戻らなきゃ」
「俺と2人きりでいるのが嫌なの?」
「そんなわけないよ」
できるなら、わたしだって2人で過ごしたい。
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