──チャポン そのときかすかに水音がした。 小さな音だったので気にとめるほどのものじゃないのかもしれない。 だけど、なんとなく気になった。 「ご、ごめんなさい。失礼します」 「ちょっと待ってよ」 イケメン俳優さんの声をスルーしてわたしはプールの方へと足を進めた。