次の日──。 「ご、ごめんなさいっ!」 今野くんに向かって頭を下げた。 「わたしには他に好きな人がいるから、今野くんとは付き合えない」 返事はテストが終わってからと言われたけど、いつまでも長引かせるのはわたしの性に合わなくて。 昼休みに今野くんをひと気のない校舎裏へと呼び出した。