同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!


綾乃……っ!

どこにいるんだ……?


綾乃が行きそうな場所を考えてみる。



「もしかしてっ!」


体力には自信があるし、ある程度の距離を走らないと息切れしないこの俺が、敷地内の短距離で呼吸を荒くしてるなんて。


どんだけ必死なんだよ。


綾乃の前だと冷静さを失ってカッコ悪い姿をさらしてばっか。


「はぁはぁ。綾乃!」


──ガサッ



昔一緒に遊んだ噴水のそばまできたとき、地面を踏む足音と葉っぱの擦れる音がかすかに聞こえた。