全速力で走って学校に着いた。 走ったせいで朝からズタボロ。おまけに心までどんより重い。 朝から教室へは行く気になれなくて、そのまま屋上へ向かった。 ──キィィィ いびつな音を立てて開くドア。 ジメジメとした空気が余計に心を重たくさせる。 「はぁ……なに、やってんだろ」 力なくベンチに腰を下ろして、ぐったりとうなだれる。 ふと冷静になると、とんでもないことをしでかしたんじゃないかと不安になってきた。 あそこまで感情的になるなんて、どうかしてるよ。