「うーん……!」


ベッドの上で伸びをする。


よく眠れたし、頭も冴えてて体調もバッチリだ。


布団から出て、背中まで伸びたアッシュブラウンの髪の毛をブラシでとかす。毛先だけゆるく巻かれたようになってるのはくせ毛だから。


それをシュシュでひとつに結んでサイドに編み込みを入れ、低い位置でポニーテールにした。


鏡の中のわたしはパッとしない顔立ちで、低くも高くもない身長。


なにをとっても平均という言葉がピッタリの、いわゆるザ普通なわたし。


それでも今日までなんの不満もなく幸せに暮らしてきた。