週明けの月曜日、部屋を出たところで千景くんとバッタリ鉢合わせた。 土曜日のお祭りの夜以来だから、ものすごく気まずい。 「お、おはよう!」 「…………」 千景くんは無言でわたしの顔をじっと見つめてくる。 唇を尖らせてあからさまに不機嫌そうだ。 どうして……? 「おはよ」 「きょ、今日もいい天気だね〜!」 ああ、話題が浮かばないからってなに言ってんのっ。 しどろもどろになってるわたしを見て、千景くんが怪訝な目を向けてくる。 聞きたいことはたくさんあるのに、肝心の言葉が何ひとつ浮かばない。