「あ、綾乃っ!」 突然柚が叫んだ。 前方を指さして、なにやら目を見開いている。 「?」 つられるように、柚が見ている方に視線を向けた瞬間──。 ──ドクン 「ち、かげ、くん……?」 千景くんが無表情でこっちを見ていることに気づいた。