「綾乃は遠慮しすぎ。もっと俺に甘えてよ」 弱った心に千景くんの優しさがスーッと染み込んでくる。 両親以外に頼れる人がいない中、不安だらけだったけれど、千景くんだけはいつもわたしの味方でいてくれる。 弱りきったこんなときには、とても頼もしくてありがたい存在だ。 「ほんとに、ごめ──」 「それ以上謝ったら、キスして唇塞ぐから」 「へっ……?」 目をパチクリさせていると、千景くんはさらにすごいことを言い放つ。