次の日──。 「綾乃」 「んっ……」 「朝だよ」 窓の外から葉っぱの擦れる音がする。 ほっぺをプニッとつままれて、まどろみの中から徐々に意識が戻ってきた。 うっすら目を開けると、そこには──。 肘枕をした千景くんがわたしを見おろしている。 いや、待て待て。 「なななな、なんで!?」 どう見てもここはわたしの部屋で、なんでか同じベッドに寝ている状態。 驚きすぎて、目が点になった。