「綾乃が寝つくまで、そばにいていい?」


コクンと小さく頷くと、千景くんはわたしの手を引いてゆっくりベッドに座らせた。


「寝つくまでずっとそばにいるから」


「……っ」


寝れるはず、ない……。



だけど、優しく頭を撫でてくれる手のひらがとても心地よくて。



いつの間にか深い眠りに落ちていた。