「あーあ、負けちゃった……桐ケ谷め〜……!」 悔しがる柚の隣で、わたしは自分の胸に手を当てた。 ドキドキ、してる……。 千景くんの姿が眩しすぎて目が離せない。 ほんとなら柚みたいに悔しい気持ちになってもいいはずなのに……勝敗なんて今のわたしにはどうでもよかった。