「あ!」 わたしは思わず立ち上がり、拳を握る。 駆け出しそうになる自分の足に力を入れてぐっとこらえた。 思いっきりコケたけど、大丈夫かな……? 千景くんはすぐに立ち上がってボールを追ったけど、そこにさっきまでのスピードはない。 なんだか顔をしかめているような気も……。