5月、桜の花びら既に散って緑の葉が茂っている頃。
最上級生3年生としての自覚はまだなく、みんなはまだ浮かれていた。
土曜日の午前中、1年生はまだ入部していないので新2、3年だけの平和な部活の時間。
校庭からは、運動部掛け声が聞こえてくる。
「はぁー、今日も航平|《こうへい》さんかっこい...」
窓の外を眺めて紙パックジュースを吸う。
外では、ゴール前で楽しそうにボールを拾う彼。桜田愛寧《さくらだ あいね》は藤平航平|に絶賛片思い中なのだ。
部活中なのに、どうしても窓の外が見たくなっちゃう。
私、航平さん見れないと機能なんてしなし!
と、部員に力説し見事窓際の席を物置スペースから奪取した。
「また見てんの?」
「だってかっこいじゃん」
呆れ顔で見てくる子は小山百佳|《こやま ももか》。
「飽きないのー?」
「ぜーんぜん 。着替えも見たいくらい。」
「...。 きっも」
サラッと毒を吐く百佳は吹奏楽部の部長で眉目秀麗。背は低いが頭がいい。学年1番のい秀才と言ってもいだろう。
「えー..だって、んふふふ....あんなかっこいい人いないじゃああああん!!!!!!」
いつもの発狂が始まる。愛寧は、ホワイトボードまで行くと藤平航平と書いて、下に生年月日と好きな食べ物などを書いていった。
167.8cm 体脂肪率8% あし26.5cm 10/9の天秤座
嫌いな食べ物..パクチー
とスラスラ出てくる。全く迷う事なく書いていくのだから周りの人達はドン引きだ。
「.....え、暗記してるんですか、?え、す、凄いですね?僕、そこまで好きな人のことわからないですよ草草草花」
また、生意気な口を聞いてくる愛寧の2年生の後輩。紫田優琴|《しだ ゆうき》中性的な顔立ちでまた頭はいいのに性格は残念である。そして、バカにする度語尾に草や花をつける、変人でもある。
「....げ、別に?人の恋愛に口出さないで!
いーーーーだ。」
幼い子供のように口を尖らせ、優琴に背を向ける。
「いや、愛寧ちゃんの恋愛は、やばいから。片思い拗らせそうじゃん」
「えーー!!ひどいよ〜ただ、愛寧は好きな人に夢中なんだよ!拗らせるなんてしないよ!!」
パチッと、周りの人に向けてウィンクを飛ばす。
全員が呆れてため息をついたことには気がついていないのか...
「可愛いのに頭が残念で中身も子どもっぽいので、彼女にしたくない子ベスト5には入る」
小声で、部員の3年 東 誠|《ひがし まこと》が紫田に囁いた。
「納得です。」
遠い目をして、紫田は答えるのだった。
最上級生3年生としての自覚はまだなく、みんなはまだ浮かれていた。
土曜日の午前中、1年生はまだ入部していないので新2、3年だけの平和な部活の時間。
校庭からは、運動部掛け声が聞こえてくる。
「はぁー、今日も航平|《こうへい》さんかっこい...」
窓の外を眺めて紙パックジュースを吸う。
外では、ゴール前で楽しそうにボールを拾う彼。桜田愛寧《さくらだ あいね》は藤平航平|に絶賛片思い中なのだ。
部活中なのに、どうしても窓の外が見たくなっちゃう。
私、航平さん見れないと機能なんてしなし!
と、部員に力説し見事窓際の席を物置スペースから奪取した。
「また見てんの?」
「だってかっこいじゃん」
呆れ顔で見てくる子は小山百佳|《こやま ももか》。
「飽きないのー?」
「ぜーんぜん 。着替えも見たいくらい。」
「...。 きっも」
サラッと毒を吐く百佳は吹奏楽部の部長で眉目秀麗。背は低いが頭がいい。学年1番のい秀才と言ってもいだろう。
「えー..だって、んふふふ....あんなかっこいい人いないじゃああああん!!!!!!」
いつもの発狂が始まる。愛寧は、ホワイトボードまで行くと藤平航平と書いて、下に生年月日と好きな食べ物などを書いていった。
167.8cm 体脂肪率8% あし26.5cm 10/9の天秤座
嫌いな食べ物..パクチー
とスラスラ出てくる。全く迷う事なく書いていくのだから周りの人達はドン引きだ。
「.....え、暗記してるんですか、?え、す、凄いですね?僕、そこまで好きな人のことわからないですよ草草草花」
また、生意気な口を聞いてくる愛寧の2年生の後輩。紫田優琴|《しだ ゆうき》中性的な顔立ちでまた頭はいいのに性格は残念である。そして、バカにする度語尾に草や花をつける、変人でもある。
「....げ、別に?人の恋愛に口出さないで!
いーーーーだ。」
幼い子供のように口を尖らせ、優琴に背を向ける。
「いや、愛寧ちゃんの恋愛は、やばいから。片思い拗らせそうじゃん」
「えーー!!ひどいよ〜ただ、愛寧は好きな人に夢中なんだよ!拗らせるなんてしないよ!!」
パチッと、周りの人に向けてウィンクを飛ばす。
全員が呆れてため息をついたことには気がついていないのか...
「可愛いのに頭が残念で中身も子どもっぽいので、彼女にしたくない子ベスト5には入る」
小声で、部員の3年 東 誠|《ひがし まこと》が紫田に囁いた。
「納得です。」
遠い目をして、紫田は答えるのだった。