「結局大学の頃はなにもなくて、ひとつ上の山本さんが先に就職して、それを追いかけるように大川もこの会社に入ったんだ。まぁ元々小売業界に興味はあったみたいなんだけどな」
あのたっくんが追いかけてまでそばにいたかった人、それが山本さん。
聞けば聞くほど、自分に自信を失くす。
「それでもあいつは公私混同は一切しないから、職場ではただの同僚として接していた。俺もこの会社に入ってあの二人に出会ったから、大川の大学時代のことを知り合いに聞くまでは全く気付かなかったよ。まさかそんなことがあったなんて」
たっくんと山本さんの職場での様子が脳裏に浮かぶ。
関係性に疑いを感じさせない、自然な様子だった。
「大川が入社して半年くらい経った頃、山本さんもいるプロジェクトに参加することになったんだ。俺もいたんだけどね。山本さんが主導で進めていたんだけど、大川のやつ、新人なのにどんどん山本さんに意見していてさ」
この言葉に、今日のプレゼンのたっくんからの質問攻めが決して意地悪なものではなかったんだと強く思った。それは彼が、とても仕事熱心な人だからだったんだ。
あのたっくんが追いかけてまでそばにいたかった人、それが山本さん。
聞けば聞くほど、自分に自信を失くす。
「それでもあいつは公私混同は一切しないから、職場ではただの同僚として接していた。俺もこの会社に入ってあの二人に出会ったから、大川の大学時代のことを知り合いに聞くまでは全く気付かなかったよ。まさかそんなことがあったなんて」
たっくんと山本さんの職場での様子が脳裏に浮かぶ。
関係性に疑いを感じさせない、自然な様子だった。
「大川が入社して半年くらい経った頃、山本さんもいるプロジェクトに参加することになったんだ。俺もいたんだけどね。山本さんが主導で進めていたんだけど、大川のやつ、新人なのにどんどん山本さんに意見していてさ」
この言葉に、今日のプレゼンのたっくんからの質問攻めが決して意地悪なものではなかったんだと強く思った。それは彼が、とても仕事熱心な人だからだったんだ。



