上司は優しい幼なじみ


「はぁ!仕事終わりの一杯は最高!!」

「陽菜、意外と飲める口なんだね」

ようやく、以前にたっくんと約束していた飲みに来ることができた。
ビールは苦手だけど、レモンサワーを半分まで一気に飲み干す。

「ビールののど越しはまだわからないけどね。たっくんはビール飲めるんだ」

「まぁ一応ね。明日休みだからって、飲みすぎるなよ?」

拍車がかかる私の飲みっぷりが心配になったのか、まだ一杯目ながら店員にお冷を頼んでいる。
私自身お酒が久々だったから、開放感がものすごい。

お酒はたくさん飲めるけど、回るのも早いのだ。


「…たっくんて、学生時代どんなだった?中学卒業してから」

前に聞こうと思って聞けなかったこと。
今だったら、なんでも聞けそうな気がする。