上司は優しい幼なじみ

となりの男性に紹介されているようだ。
目の前に立つ彼は、おそらく180センチはあるだろう。
150センチ前半の私は、自然と見上げる形となる。

細身ではあるが、それなりに肩幅がある。
不思議とその身長と体型に圧迫感ない。ただ、首が痛い。

キリッとした眉とは対照的に、丸みのある少し垂れた目。
鼻筋は通っていて、爽やかな…なんて言うのだろう。

ハーフのような濃さではないのだけれど、親近感のあるイケメン?
そんな感じだ。


「…岡田さん?」

「えっ!?あ!!すっすみません」


思わずその顔に見とれていて、紹介されていることをすっかり忘れていた。


「本日から商品企画部でお世話になります!岡田 陽菜と申しますっ」


頭を大きく下げる。
あー、絶対顔見すぎた!!変な奴だと思われた!!