上司は優しい幼なじみ


圧迫感が襲い、動かされるたびに声が漏れる。

私が声を漏らす度、その動きは強く、激しくなっていく。
優しく抱いてくれたあの時とは違い、彼も理性を失っているようだった。
耐えていた痛みが思わず口から出てしまう。

「たっく…ん…痛い…」

痛みはあったが、快楽が絶頂に達しそうだった。
私の言葉に彼は一瞬動きを止め「ごめん」とつぶやき、優しく、ゆっくり、深く、濃密に刺激を与え、一緒に堕ちていった。





カーテンから朝日が零れる。
瞼を上げると、隣にぬくもりを感じた。
目をやると、無防備にスヤスヤと眠っているたっくんの姿があった。

たっくんの寝顔、初めて見るかも…

その顔をじっと見つめる。
長い睫毛に筋の通った鼻。呼吸のリズムと等しく小さく動く唇。
よく見ると、下唇の隅に小さなほくろがある。

え…エロい。

私はあることを思いついた。
せっかくたっくんよりも早く起きたし、朝ごはんでも作ろう。

散らばった下着と衣類をかき集める。
そこにたっくんのもあったものだから、昨日の出来事と彼の体を思い出してしまい、一気に体温が上がっていくのがわかった。

私ってば…ド変態。

たっくんのそれを目に入れないよう意識して自分のを身に着け、寝室を出た。

勝手に冷蔵庫を開けるのは忍びないけど…彼女だし、朝食作ろうとしているだけだし、いいよね?