上司は優しい幼なじみ

たっくんの部屋に着き、玄関に入るなり、彼は激しく私を求めた。
そこには会社で見せる’大川係長’の姿も、幼馴染の’たっくん’の姿もない。

こんなかっこよくて素敵な人が、私の彼氏なんだ。

気づけばブラジャーのホックが外されていて、トップスの中でだらんと垂れていた。
その手がそのままスカートのファスナーを下ろそうとしていたから、さすがに止めた。

「た、たっくん、ここではさすがに…っ」

その声にはっとした表情を見せ、私の前髪を掻き上げ額にキスを落とす。
すると体がふわっと宙に浮いた。俗にいう’お姫様抱っこ’というやつだ。

あっという間に寝室に連れてかれ、ベッドに優しく落とされる。

衣類を剥ぎ取られ、下着の上をなぞられると、体がのけ反るような感覚に襲われる。
下着がずらされ、直接触れられる。
たっくんの指が滑らかに動くその感触が、私がどんな状態なのかを物語り、恥ずかしさが増す。

最後に身に着けていたそれが一気に下げられ、カチャカチャとベルトを外す音に緊張で身体がこわばった。
あの時は…私が衝動的に思いを伝え、その流れで情事に及んだ。

こうして改めて求められると、嬉しさ半分恥ずかしさ半分。


「…陽菜」

ゆっくり目を開けると、優しく微笑む彼の顔。
身体の力が抜け、それを待っていたかのように入って来た。