みんな少しずつ出来上がってきて、席移動が始まる。
私はこういうのが苦手で、最初の席にずっと居座る派だ。
本来は色々な席にお邪魔して交流するべきだろうが、お邪魔したところで会話の糸口が見いだせない。
だからいつも、来た人と話すだけ。
珍しくまだカシスウーロン一杯しか飲んでいない。
ゆっくりアルコール摂取したことで身体も慣れたと思い、ハイボールを頼んだ。
どんどん運ばれてくる食事やおつまみを口に運び、ハイボールで流し込む。
ちらっとたっくんの方に目をやると、真由美ちゃんもまだそこにいた。
真由美ちゃんだけでなく、他の女性社員もここぞとばかりに集まっていた。
凄い…ハーレム状態。
「おう!飲んでる?」
「あ、半田さん」
空いた私の正面にビールジョッキを持ちながらやってきた。
先ほどまであのハーレムの中にいたけど、抜け出したのかな?
「あっちすげーわ。次から次へと女来るの」
「参ったわ」と楽しそうに頭を掻きながら座った。
「え、でも半田さんは嬉しくないんですか?彼女出来ないーってぼやいてたのに」
すると半田さんは焦ったように口元に人差し指をあて、’シーッ’と制した。
「あの時のこと絶対言わないでくれよ?誰にも!わかった?」
「ははっ。わかりました。あの時半田さん凄かったですもんね」
項垂れ頭を両手で覆う。
どうやら抹消したい黒歴史になったらしい。
「それにしても大川は絶対あそこから抜け出さねーわ。さすがイケメン係長」
半田さんは厭味ったらしく言葉を言い放ち、ジョッキを持ちながら上半身を捻らせ、たっくんの方を見た。
私はこういうのが苦手で、最初の席にずっと居座る派だ。
本来は色々な席にお邪魔して交流するべきだろうが、お邪魔したところで会話の糸口が見いだせない。
だからいつも、来た人と話すだけ。
珍しくまだカシスウーロン一杯しか飲んでいない。
ゆっくりアルコール摂取したことで身体も慣れたと思い、ハイボールを頼んだ。
どんどん運ばれてくる食事やおつまみを口に運び、ハイボールで流し込む。
ちらっとたっくんの方に目をやると、真由美ちゃんもまだそこにいた。
真由美ちゃんだけでなく、他の女性社員もここぞとばかりに集まっていた。
凄い…ハーレム状態。
「おう!飲んでる?」
「あ、半田さん」
空いた私の正面にビールジョッキを持ちながらやってきた。
先ほどまであのハーレムの中にいたけど、抜け出したのかな?
「あっちすげーわ。次から次へと女来るの」
「参ったわ」と楽しそうに頭を掻きながら座った。
「え、でも半田さんは嬉しくないんですか?彼女出来ないーってぼやいてたのに」
すると半田さんは焦ったように口元に人差し指をあて、’シーッ’と制した。
「あの時のこと絶対言わないでくれよ?誰にも!わかった?」
「ははっ。わかりました。あの時半田さん凄かったですもんね」
項垂れ頭を両手で覆う。
どうやら抹消したい黒歴史になったらしい。
「それにしても大川は絶対あそこから抜け出さねーわ。さすがイケメン係長」
半田さんは厭味ったらしく言葉を言い放ち、ジョッキを持ちながら上半身を捻らせ、たっくんの方を見た。



