「あ、そうだ。今日の午後からプロジェクトミーティングがあるから出社できたら参加して」

「は、はい!!!もちろんです!!!というかすぐに準備して会社行きます!!本当に、申し訳ありませんでした!!」

再度床におでこを付けて深く深く頭を下げる。
この失態は仕事で必ず取り返さなくちゃ。

「とにかく君は、まずシャワー浴びて着替えて、朝飯食うこと。あっちのテーブルに色々買ったの置いてあるから、好きなように食べて。じゃあ俺先に出るね」

「あ、うん。いってらっしゃい。また後で」

ガチャっと部屋のドアが閉まる音がした。
たっくんが出ていったことを音で確かめ、ゆっくりと寝室から顔を出す。

寝室もそうだけど、ダークブラウン系の落ち着いた色で統一されていて、置いてある家具も色味はシンプルだけれど、デザイン性があるものが多かった。

壁にはうちの商品のアートボードが数枚、配置も綺麗にかざられている。
女性向けのブランドではあるものの、モノクロの為男性でも手がだしやすいデザインだ。