私はちらばったシミ入りの資料をかき集める。
こんなでろんでろんの状態でシュレッダーにかけられないので、破棄用の機密書類の保管箱にすべて詰め込んだ。
「あの、係長…」
「もう業務時間外だから、いつも通りでいいよ」
そういえば、たっくんもさっき、私を’陽菜’って呼んだっけ。
「…たっくん。私のプレゼン、通ると思う?」
明日のプレゼンには、リベンジの私と山本さんが参加する。
誰かに何かを聞いていたわけではないが、恐らく私たちを競わせる目的なのだろう。
というよりも、本来は山本さんが主体であり、私のプレゼンも内容次第では商品化の採用となる、いわば’ついで’のようなポジションだったのではないかと悟った。
そういった経験ももちろん必要だ。
でも、山本さんと同じ場でたっくんにプレゼンをすることに、少しながら恐怖心がある。
あの二人は、仕事仲間としてもプライベートのパートナーとしてもお互い認め合った仲だ。
私的な感情なんて一切持ち込まないとわかっていながら、どこかに疑いの心を持ってしまっている。
こんなでろんでろんの状態でシュレッダーにかけられないので、破棄用の機密書類の保管箱にすべて詰め込んだ。
「あの、係長…」
「もう業務時間外だから、いつも通りでいいよ」
そういえば、たっくんもさっき、私を’陽菜’って呼んだっけ。
「…たっくん。私のプレゼン、通ると思う?」
明日のプレゼンには、リベンジの私と山本さんが参加する。
誰かに何かを聞いていたわけではないが、恐らく私たちを競わせる目的なのだろう。
というよりも、本来は山本さんが主体であり、私のプレゼンも内容次第では商品化の採用となる、いわば’ついで’のようなポジションだったのではないかと悟った。
そういった経験ももちろん必要だ。
でも、山本さんと同じ場でたっくんにプレゼンをすることに、少しながら恐怖心がある。
あの二人は、仕事仲間としてもプライベートのパートナーとしてもお互い認め合った仲だ。
私的な感情なんて一切持ち込まないとわかっていながら、どこかに疑いの心を持ってしまっている。



