山本さんがいない間、本当に色々なことがあった。
感情がぐちゃぐちゃになって、全て投げ出し逃げたい気持ちになっていた。
だけど、山本さんのような姿になりたいという最初からの目標はなくならなかった。
全力で挑み、仕事仲間としてまずはしっかりとたっくんに認めてもらいたい。
今はその気持ちだけだ。
「いえ~、山本さんの仕事していたらちょっと成長しちゃったかな?って感じで!」
仕事中にそんな冗談を口にする余裕も出てきた。
「そっか。何かあったか気になるところだけど、今は聞かないでおくね」
うっ…
’今は’と言うということは、いつか聞かれるのかな。
その時になんて言おうかと頭を回転させているなんて、口に出せない。
言えるわけないよ。
私がたっくんを好きで、でもたっくんはたぶん山本さんが好きで。
二人の過去を知っているなんて。
そもそも私がたっくんと幼馴染だってことすら知らないはずだ。
毎日仕事でキーボードを叩いているせいか、入社したての頃よりタイピングが随分と早くなった。
プロジェクトの報告書をまとめ、それを提出しに行く。
感情がぐちゃぐちゃになって、全て投げ出し逃げたい気持ちになっていた。
だけど、山本さんのような姿になりたいという最初からの目標はなくならなかった。
全力で挑み、仕事仲間としてまずはしっかりとたっくんに認めてもらいたい。
今はその気持ちだけだ。
「いえ~、山本さんの仕事していたらちょっと成長しちゃったかな?って感じで!」
仕事中にそんな冗談を口にする余裕も出てきた。
「そっか。何かあったか気になるところだけど、今は聞かないでおくね」
うっ…
’今は’と言うということは、いつか聞かれるのかな。
その時になんて言おうかと頭を回転させているなんて、口に出せない。
言えるわけないよ。
私がたっくんを好きで、でもたっくんはたぶん山本さんが好きで。
二人の過去を知っているなんて。
そもそも私がたっくんと幼馴染だってことすら知らないはずだ。
毎日仕事でキーボードを叩いているせいか、入社したての頃よりタイピングが随分と早くなった。
プロジェクトの報告書をまとめ、それを提出しに行く。