「…だからさ、まずは仕事であいつをあっと驚かせてやってよ。できる女だって思わせてやれって!」
半田さんはジョッキに残っている残りを飲み干した。
それに倣うように私も飲み干す。
胸がえぐられるような過去を聞いたけれど、半田さんがそれを私のやる気に変えてくれた。
それから何杯か飲み、だいぶアルコールが回ってきたところで半田さんに止められる。
気分がよくなり、割り勘の予定だったが「おごります~」なんてお会計で意気揚々とカードを出したがそれも半田さんによって戻された。
「今日は先輩におごられなさい」
そこからの記憶はほぼない。気づいたら部屋に戻っていて、ベッドに横になっていた。