月曜日、学校に向かう 私の足は 重かった。
藤田と 顔を合わせたくない。
多分 藤田は 私の言葉を 誤解している。
私が 本当は、美佐子を 好きじゃないと思っている。
私と美佐子の関係は、私達二人のものだから。
藤田に 口出しされたくなかっただけなのに。
私は 美佐子が好きだった。
憧れに 近いほどの気持ちで。
美佐子を心配していたし。
理解したいと思っていた。
それが原因で、いつも 亮太と言い合いになるのに。
言われた時期が悪かった。
亮太と喧嘩して 不安定だったから。
藤田にぶつけた苛立ちは、完全な 八つ当たりだってわかっている。
きっと藤田は戸惑っている。