「えと、時任千隼ですっ。よろしくお願いしま「知ってるよー」



遮られた…。



「俺は東條華蓮。よろしくねー、お嬢」


「お、お嬢…?」


「そう、お嬢」



カレンさんは、なんだかマイペース。



「俺26だけど、敬語とかいいからねー。あと、俺のコトは華蓮って呼んで?」


「う…うん」



か…華蓮は、緊張するあたしに優しい笑顔を向けてくれた。



「じゃー華蓮さんの自己紹介も終わったことだし!行きますか!音葉高校!!」


「千理、うるさ…」



千理くんは元気よく、万理くんは顔をしかめながら、ゆっくりと4人で歩きだした。