「高校生になる千隼が、父さん心配なんだ。だから、ボディガードをつけようと思う」


「え」



もう高校生になるのに、ボディガードって…。



「父さん考えたんだが、やっぱりボディガードは力の強い男の子にしようと思ってな」


「うん」


「父さんとこの子供たちの中には、成長して大人になった子供たちもいるのは、千隼も知っているね?」



あたしのお父さんは、20年ほど前から孤児院を経営している。


孤児院には、親に捨てられてしまった子や、不幸にも両親を亡くしてしまった子がいる。



「知ってるよ」


「その子供たちの中の3人に声をかけたんだが、みんな快く引き受けてくれたんだよ」


「3人!?」