あたしは、産まれた時から出来損ないだった。
出来が良く、可愛らしい妹と比べられ、いつだってあたしは要らない子だった。
人当たりも良くいつもニコニコしている妹と、人見知りであまり笑わないあたし。
そして高校生になってもそれは変わらなかった。
勉強面でさえ、あたしは妹に劣った。
妹より勉強を頑張ってる筈なのに、
妹と違って授業もサボってないのに、
いつも妹の方が点数が良かった。
そして実母と実父は出来のいい妹ばかりをかわいがり、
あたしに暴力を振るった。
特に母は、父から中学受験で國立附属を受けさせるように言われていたにも関わらず、あたしが落ちたからと、母を罵った。
そしてその行為は、所謂家庭内暴力にまで及んだ。
そして母は、そのストレスからか、家庭内崩壊の元凶であるあたしに以前にも増して暴力を振るうようになった。
最初はワタワタしながら止めていた妹も、そんな家庭の状況に飽き飽きしたんだと思う。
暴走族のオヒメサマになり、家に帰ってこなくなった。
…あたし?
あたしに行く宛なんてない。
ずっと家(ここ)だ。
───あたしの妹が、暴走族のオヒメサマなのだ。

