私は夕陽が沈む様子を静かに見つめる颯翔くんの姿を目に焼き付けた。

2度と訪れることのない時間を自分の脳に記録する。

死ぬまでずっと脳からも心からも消えない。

絶対に消さない。

時間が経って色褪せても必ず覚えてる。

忘れたくないから忘れない。

茜色に染まる颯翔くんに私は一言呟く。


「颯翔くん...大好きだよ」