如月の空の下、光る君を見つけた。

それから数日が過ぎた。


メッセージを送ってから1度も詩央くんは来ていない。


メッセージはみてくれたみたいで既読はついていたが、その後のメッセージは何もない。


私も送るのをためらっていた。


ここで余計なことをしてやり取りが流出とかなったら元も子もないから。


今度こそ終わりだ。


こんなびくびくしながら学校生活を送るのは義務教育6年プラス高校3年目にして初だよ。



「はぁ...」



トイレの鏡の前に立ちため息をつく。


しかし、私の顔はやっぱりあんまり可愛くない。


ブスのボーダーライン一歩手前。


そしてストレスでニキビが両頬に1つずつ、プラスおでこにおっきな膿を持ったやつが1つ。


あぁ...!


潰したい!


もう何もかもムカつくんだよ!


何なのよ、ここ数ヶ月の私の人生。


散々なんだよ、こんなの!


私が何したっていうのよ!


トイレの窓を開け、私は絶叫した。



「最悪なんだよーー!私が何したっていうのよーー!!ブスで悪かったわねーー!!ブスがアイドルに相手してもらえるわけねえだろーがー?!記者のバカ!私のバカーー!」