職員室に行くと先客がいた。


他クラスの男子生徒が3人ほど、先生から説明を受けている。



「おっ、来た来た。はい、これどうぞ。二葉さんも宿題の他にこのプリントをやって来て下さい。明後日までに提出ということでよろしくね」


「えっ?!明後日っすか?」



男子生徒の1人が先生に食いかかる。



「皆はそのくらい、いやそれ以上のペースで勉強しているんだ。当たり前だろう。ゴールデンウィークにやらなかった分、このくらいのペナルティはあってもいいと思うが」


「ちっ」



1人が舌打ちをして、残りの2人はうなだれながら去っていく。


私も彼らに続いて帰ろうとすると、先生に呼び止められた。



「二葉さん、片桐くん見なかった?」


「片桐くん?」


「分からないならいいんだ。さ、早く帰って勉強勉強!」


「はい...。では、さようなら」