如月の空の下、光る君を見つけた。

ふわぁ...。


大きな欠伸をし、ぐーっと背中を伸ばした。


あぁ、よく寝た。


って、寝てる場合じゃなかった。


いつの間に寝てしまったんだろう。


プリントは大問5で止まっている。


これ、難しいから考えているうちに眠くなっちゃったんだ。


さてと、やりましょっと。


気合いを入れ直し、腕をまくりやり始めようとした次の瞬間。



「おー、二葉。まだいたのか?」


「はい...」


「今日は久々に片桐も来たから、プリントをやってもらおうと思ってねえ。これから職員会議だから終わったらまた来る。それまでは頼りないけど二葉が片桐に教えてやってくれよ。頼んだぞ」



え...。


なんてこと...。


いや、待て。


これはチャンスではないか!


雷なんてぶっ飛ばす勢いでどんどん距離を縮めていこう!