如月の空の下、光る君を見つけた。

6月1日。


デビュー日まで後2ヶ月。


そんな日に私は居残りさせられている。


窓の外を見れば、バケツをひっくり返したような大雨が降っている。


空は灰色の雲に覆われ、時々ピカッと光る。


怖くても耐えるしかなかった。


雷が怖いなんて一体何歳児の話なんだ。


高校3年生にもなってそんなこと言っていられない。


雷に怯えながらも私はプリントと向き合い続けた。