翌朝。


親子丼、味噌汁、お浸し、自家製ミルクプリン300gを平らげ私は学校に向かった。


すっかり心は有頂天。


だって、陽翔くんに会えるんだもん。


私は一晩眠って全て思い出した。


確かにあの席はずっと空いてました。


病弱で入院してるから来月から登校する転校生っていう風に担任は言ってた。


しかし、それはウソ。


彼はトップイケメンアイドルの如月陽翔(きさらぎひかる)です!


彼の所属するアイドルグループ"CRESCENT"のファンクラブに入って5年。


会員ナンバー52番!


私の目はごまかせない!


ブスなんて言ったのは前やってた学園ドラマの役が抜けきれていなかっただけ。


そうだ。


そうだ、そうだ。


その通りだ!


だから私は絶対にこのチャンスをものにする!


陽翔くんを振り向かせてみせる!


だから、行くのだぁ!!


私は先月リリースされたばかりの新曲を聞きながら電車にゆらりゆらり揺られた。