「アラン!!!」
あの出来事から時は過ぎ、私は愛しいクロウと再会を果たした。
完全に元の姿に戻っている。というのも、私は怒りで我をなくして処刑される寸前のクロウの身体を見た時はもう再起不能だと思い込んでいたからここまで元気になってくれてとても嬉しかった。
「おはよう、クロウ。学校は?」
クロウはかなり大人びて昔よりもかなり背が伸びた。今では地に頭をつけた私の目と同じくらいの高さだ。
「今日は午前中の授業が無いんだ。でも午後は龍族共存ホログラムを習わなきゃ。」
クロウは今では超級魔法にも劣らない実力を身につけて私の傍にいる。実技や筆記の試験では優秀な成績を収めると共に高いコミュニケーション能力と人柄で人気者でもある。
「そっかあ。めいとゆいは?」
2人はあの出来事以来、それぞれの称号を剥奪され魔族超級学校を首席で合格することを条件に追放を免れた。まぁ、あれだけの死傷者を出せば軽いくらいだろう。めいとゆいはお互い言い分を持って魔族の法廷に立ったが、2人は相殺として判決が下されたのだ。