「茜〜これみて〜笑笑面白すぎてヤバいよ」

 
 「ねー茜今度遊ぼう!」

  
 「茜、一緒にトイレ行こうよ!」

 
 毎日、毎日同じ光景が私の前で繰り返される。茜は私の小学校からの
おさななじみで、人気者の茜。


 彼女は美人で勉強もでき、運動神経もよかったため、一目置かれていた。また、性格も良いため、同姓からも異性からも人気が高かった。


 私と遥は同じグループに入っている。


 グループのメンバーは、クールな柚香と、ほんわか可愛い奈美で、どちらとも、小学校からのおさななじみだ。

 
          《でも、私達には壁がある》