「ねぇ六花。今度、夏祭りいっしょに行かない?」 圭斗がたまたま目に入ったお祭りの広告を指差す。 毎年花火もたくさん上がって、露店も出る賑やかなお祭り。 「行く。そろそろ勉強も疲れてきてさ、ちょうどよかった」 楽しみだね、と夏祭りの計画なんかを立てながら店を出て、そのまま家に帰った。 帰り際、誰もいない細い路地で交わしたキスを引き金に思い出された私の秘密は、かたく蓋をして鍵をかけてあるおかげか、圭斗にはバレずに済んだようだった。