「……ねぇ日世、ちょっと相談があるんだけど……」


恥ずかしそうに手の甲を口許に当てて、うっすらと頬を染める六花に嫌な予感を覚える。

どうせ、


「圭斗に……夏祭り行こうって誘われたんだけど、大丈夫かな?」


ほら、ね。

俺にそんなこと訊く?

1回六花に告白したこと、忘れてるんじゃない?