だんだんと下がっていく俺の視線を掬い上げるように、先生が言葉を紡ぐ。 「まぁ偉い先生たちはそうやって言うけど、私はそんな急がないといけないなんて考えてないし、おいおいやりたいことを見つけていけばいいんじゃないかな?」 こんなことを言えるのも、君の成績がいいからなんだけどね、とポツリと溢した。 先生に言いたいことはたくさんある。 ただ、それを上手くまとめられない。