「いや…うん。別になにもない」 「あるでしょーよ! 何? 浮気?」 「浮気じゃないって。向こうから一方的に、しかも強引にされただけだよ」 あわてふためく暁奈を横目に、私自身はえらく冷静だった。 さすがにされた直後はそれなりにびっくりもしたけど、よくよく考えてみれば、私と日世は今までに何度も間接キスはしている。 お母さんによると、小さいときに思いっきりキスをしたこともあったらしいし…。 それの延長だと考えれば、今回のこともそれほど騒ぎ立てることではないなと思ったのだ。